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技術英検3級・2級に合格するための Grammar & Vocabulary (12)

 

福岡工業大学 教授 岡裏 佳幸

この講義もいよいよ最終回。今回は、技術英検3級の空欄補充問題と2級の語彙問題を解いてみましょう。

 

技術英検3級Ⅵ改題<旧工業英検4級 第73回 (2008.7)>

次の(a)から(e)がそれぞれ正しい意味を表すように、和文を参考にして( )に入れるのに最も適切な語を下の1から10より選びなさい。

(a)   A definition is a statement that clearly (  ) the meaning or purpose of something.

       定義とは、何かの意味または目的を明確に・・・する文のことである。

(b)   Whether or not an object floats in water depends on its (   ).

       物体が水に浮くかどうかは、その密度による。

(c)   The silvery surface of a thermo flask stops heat (   ) by radiation.

       表面が銀色の魔法瓶は熱が・・・ないようにする。

(d)   The periodic table is a table that lists the (   ) in order of atomic weight.

       周期表は、・・・を原子量の順番に並べている表である。

(e)   The motor is (   ) by a battery charged by the gasoline engine during normal operation.

       モータは、通常運転時にガソリンエンジンによって充電されるバッテリーで動く。

1 consumed 2 escaping 3 powered

4 outlines 5 factors 6 gravity

7 density 8 entering 9 defeats

10 elements

 

[解答・解説]

空欄補充問題を解く際には、空欄の前後に注意し、空欄に入る語の品詞を見極めることが大切です。品詞を見極めることができれば、10個の選択肢から、候補を絞り込めるので、正解率も確実にアップします。

 

(a) 4. outlines

まず、構造についてみておきましょう。既に学習しましたが、関係代名詞は、関係詞節内において、主語、目的語、補語のいずれかの働きをします。ここでは、関係代名詞thatの後に、副詞+( )+名詞が続いていますから、関係代名詞thatは主語の働きであることがわかります。また、meaningとpurposeは接続詞orによって結ばれ、両者はof somethingにつながります。

構造の点から、( )に入る候補は、4. outlines「概説する」か、9. defeats「打ち負かす」です。なお、名詞もoutline「概説、概要」のこと。

次に、意味を考えてみましょう。

構造と意味の両方の点から考えて、4. outlinesが正解であることがわかります。

[語句]
definition「定義」動詞はdefineで「定義する」。
statement「文」動詞はstateで「述べる、言う」。
clearly「明確に、はっきりと」

 

(b) 7. density

この問題は、単語の意味がわかれば解けるでしょう。まず、主部に用いられるwhether or not ~は「~かどうかということ」という意味。また、depend on ~は「~によって決まる」ですから、文構造は単純です。

[語句]
object「物体」
float「浮く」

 

(c) 2. escaping

和文から判断すると、ポイントは「Aが~しないようにする」。動詞のstopを用いると、stop A (from) doingとなります。ここでは、fromが省略。( )の候補は、2. escaping8. enteringですが、内容を考えると、2. escapingが正解となります。

[語句]
a silvery「銀の」名詞はsilver「銀」。
surface「表面」
・thermo flask「魔法瓶」thermo-には「熱」の意味があります。
escape「逃げる」
radiation「(熱・光などの)放射」

radiatorは「ラジエータ」。ちなみに、radiational coolingは「放射冷却」のことです」。

 

(d) 10. elements

関係代名詞thatの先行詞は、a tableです。関係詞節内におけるthatの働きは、文構造から明らかでしょう。後に、動詞+目的語が続きますから、主語として機能します。

関係詞節は、「・・・を原子量の順番に並べている」という意味ですから、( )には名詞が入ります。候補は、5. factors「要因、要素」6. gravity「重力、引力」7. density「密度」10. elements「元素」ですが、もちろん、周期表の説明ですから、10. elementsが正解です。

また、問題文は、よりシンプルに、The periodic table lists the elements in order of atomic weight.と言い換えることもできます。

[語句]
the periodic table「周期表」 tableは「表」のこと。形容詞のperiodicは「周期的な」。periodic lawは「周期律」、periodic motionは「周期運動」、periodic variationは「周期変化」のこと。
element「元素」
list ~「~を一覧表にする」
in order of ~「~の順で」
atomic weight「原子量」

 

(e) 3. powered

「モータはバッテリーで動く」にあたる部分は、The motor is (    ) by a batteryです。受動態で表現しなければなりませんから、空欄に入るのは動詞の過去分詞形です。候補は、1. consumed3. poweredですが、「動く」を意味するのは3. poweredです。consume「消費する」

なお、charged by the gasoline enginea batteryを修飾する形容詞句です。文構造を確認しておきましょう。

[語句]
motor「モータ」
charge「充電する」
during ~「~の間」
normal operation「通常運転」

 

 

次は技術英検2級の語彙問題です。

技術英検2級Ⅰ<旧工業英検3級 第73回 (2008.7)>

次の(a)から(j)の英語に、それぞれ最も適切な日本語を選び、その番号を解答欄に記入しなさい。

(a) static electricity

  1. 電気分解 2. 電極反応 3. 静電気

(b) saturation

  1. 飽和 2. 凝固 3. 溶解

(c) photosynthesis

  1. 感光物質 2. 光合成 3. 光源

(d) specific gravity

  1. 比重 2. 仕様書 3. 標本

(e) quality control

  1. 資格規制 2. 品質管理 3. 自動制御

(f) acid-proof

  1. 防湿の 2. 脱色の 3. 耐酸の

(g) disadvantage

  1. 放電 2. 短所 3. 分解

(h) thrust

  1. 推力 2. 必要条件 3. 補強

(i) obtuse angle

  1. 鈍角 2. 直角 3. 鋭角

(j) absorption

  1. 除去 2. 吸収 3. 反射

 

[解答・解説]

(a) 3. 静電気

static electricity3.「静電気」。形容詞のstatic「静的な、静止した、静力学の」という意味。static friction「静止摩擦」static magnetic field「静止磁場」static pressure「静圧」のこと。

1.「電気分解」electrolysis

2.「電極反応」electrode reaction「電極」electrodeelectrode potential「電極電位」の意味ですから、potential「電位」であることがわかりますね。

 

(b) 1. 飽和

saturation1.「飽和」saturation point「飽和点」saturator「飽和器」のこと。また、saturated compound「飽和化合物」saturated solution「飽和溶液」も覚えておきましょう。

2.「凝固」solidification。動詞はsolidify「凝固する、凝固させる」

3.「溶解」meltingsolutiondissolutionなど。solubility「溶解度」

 

(c) 2. 光合成

photosynthesis2.「光合成」。接頭辞のphoto-は「光の」という意味でしたね。他に、photo-を用いた表現には、photochemical reaction「光化学反応」photochemistry「光化学」photoelectric effect「光電効果」photoelectron「光電子」photolysis「光分解」photometer「光度計」photon「光子」などがあります。

1.「感光物質」photosensitive material。形容詞のphotosensitive「感光性の」という意味。photosensitive resin「感光性樹脂」のこと。

3.「光源」light sourceilluminantilluminance「照度」illuminant「発光物」のこと。illumination「照度、照明」。また、illuminometer「照度計」のことです。

 

(d) 1. 比重

specific gravity1.「比重」の意味です。この場合のspecific「比の、物質固有の」という意味。specific charge「比電荷」specific gravity balance「比重ばかり」specific heat「比熱」です。

2.「仕様書」specifications。形容詞のspecific「明確な、具体的な」。動詞のspecify「明細に述べる、仕様書に記入する」という意味でしたね。

3.「標本」specimenです。

 

(e) 2. 品質管理

quality control2.「品質管理」。他に、quality「品質」を用いた表現では、quality assurance「品質保証」が重要。一方、quantity「量」のこと。quantity of electricity「電気量」quantity of heat「熱量」quantity of light「光量」quantity of magnetism「磁気量」などが重要です。

1.「資格規制」qualification control

3.「自動規制」automatic control

 

(f) 3. 耐酸の

acid-proof3.「耐酸の」の意味。

1.「防湿の」という意味の形容詞は、damp-proofまたはmoisture-proofです。

2.「脱色の」decolorizing。動詞はdecolorize「脱色する」、名詞はdecolorization「脱色」

 

(g) 2. 短所

disadvantage2.「短所」の意味。接頭辞のdis-が名詞につくと、「反対」を意味します。もちろん、反義語はadvantage「長所、利点」です。それぞれ形容詞は、advantageous「有利な、好都合の」disadvantageous「不利な、不都合の」

1.「放電」discharge。これも同様に接頭辞のdis-を用いていますから、反義語はcharge「充電する、帯電させる」です。discharge tube「放電管」

3.「分解」resolutiondecomposition。動詞はそれぞれresolvedecompose「分解する」。接頭辞のde-には「否定」の意味があります。

 

(h) 1. 推力

thrust1.「推力」10,000 kilograms of thrust10,000キロの推力」の意味。

2.「必要条件」requirementsrequisites。いずれも、通例、複数形で用います。

3.「補強」reinforcement。また、「(防水などの)補強」の意味では、proofingがあります。動詞のreinforce「補強する」proof「防水加工する」reinforced carbon「強化カーボン」reinforced plastic「強化プラスチック」のこと。また、reinforcing material「補強材」です。

 

(i) 1. 鈍角

obtuse angle1.「鈍角」という意味。

2.「直角」right angle

3.「鋭角」acute angle

 

(j) 2. 吸収

absorptionは名詞で2.「吸収」の意味。動詞はabsorb「吸収する」。関連表現を挙げておきましょう。absorber「吸収剤」absorbing materialabsorbing matter「吸収物質」absorbing power「吸収能」のこと。また、absorption curve「吸収曲線」absorption factor「吸収因子、吸収率」absorption index「吸収指数」も重要。

1.「除去」elimination。動詞はeliminate「除去する」eliminate A from Bの形式でABから除去する」の意味になります。

3.「反射」reflection

 これでこの講義は終わりです。英語学習において、継続すること、繰り返すことはとても大切なことです。12回の講義内容を何度も繰り返し復習してください。

 

(参考:工業英語ジャーナル 2010年3月号)