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技術英検3級・2級に合格するための Grammar & Vocabulary (7)

 

福岡工業大学 教授 岡裏 佳幸

今回は、技術英検3級の語彙問題と2級の整序英作文問題を扱います。

 

技術英検3級Ⅶ<旧工業英検2級 第67回 (2007.5)>

次の(a)から(o)の日本語に、それぞれ相当する英語を選び、その番号を解答欄に記入しなさい。※設問 (a), (h), (o)は割愛。

(b) 多様性

1. variable 2. variety 3. multiplication

(c) 純度

1. genuine 2. cleanliness 3. purity

(d) 薄い

1. thick 2. thin 3. skinny

(e) 要求する

1. demand 2. derive 3. supply

(f) 手動の

1. mandatory 2. handy 3. manual

(g) 荷を降ろす

1. unload 2. unpack 3. unplug

(i) 繰り返す

1. replay 2. repeat 3. repel

(j) 局所的な

1. global 2. extreme 3. local

(k) 犠牲にする

1. sacrifice 2. suffice 3. devote

(l) 問い合わせる

1. acquire 2. request 3. inquire

(m) 水平線

1. rainbow 2. horizon 3 parallel

(n) 原点

1. origin 2. core 3. point

 

[解答・解説]

(a) 2. variety

2. variety「多様性」の意味では不可算名詞ですが、「種類」の意味では可算名詞です。接尾辞の-ityがつくと、「状態、性質、程度」の意味の名詞になります。また、a variety of+複数名詞「さまざまな~」の意味になります。

1. variableは形容詞で「変わりやすい、可変の、変数の」という意味ですが、名詞で「変数」の意味でも用いられます。

3. multiplication「掛け算、乗法、増加」の意味。動詞はmultiply「掛ける、増やす」の意味です。multiply 4 by 545を掛ける」です。

 

(c) 3. purity

3. purityは、形容詞のpure「純粋な」に、-ityがついたもの。ちなみに、pure culture「純粋培養」のこと。cultureには「培養」の意味があるのです。

1. genuineauthenticと同義で「本物の」という意味。

2. cleanliness「清潔」の意味。

 

(d) 2. thin

2. thin「(物が)薄い」の他に、「細い、(気体が)希薄な、(色などが)淡い」などの意味でも用いられます。

1. thickthinの反義語で、「(物が)厚い、(液体、気体が)濃い」の意味です。

3. skinny「やせこけた」という意味の形容詞。skinは名詞で「皮膚、肌」

 

(e) 1. demand

1. demandは名詞で「要求、需要」の意味。meet the demand「需要を満たす」。また、demand「要求する」の意味で動詞としても用いられます。たとえば、The headquarters office demanded that this plant increase the production metal in this quarter.は「今四半期にこの工場の金属生産量を増やすように、本社からの要求があった」という意味。このように、主張・要求・命令・決定・提案を表す動詞の後に続くthat節の中では、仮定法現在を用いなければなりませんから、たとえ主節が過去形であっても、that節内の動詞は原形になります。

2. deriveは自動詞の場合、A derive from Bの形式でABから派生する、出てくる」の意味になり、他動詞の場合、A derive B from Cの形式でAB(利益、知識など)をCから得る、引き出す、AB(結論など)をCから演繹する」の意味になります。

3. supplydemandの反義語で「供給」

 

(f) 3. manual

3. manual「手動の」「マニュアル、手引書」の意味もあります。manu-は「手」。manufactureはmanu-+-fact「作る」+-ure「動作」ですから、「製造する、製造」

1. mandatory「義務的な」。It is mandatory that you attend the conference.は「会議への出席は義務である」の意味。It is+重要・必要・義務を表す形容詞+that節の形式では、that節内に仮定法現在が用いられます。

2. handy「巧みな、扱いやすい」

 

(g) 1. unload

1. unload「荷を降ろす」の反義語はload「荷物を積み込む」。名詞で「積荷、積載量、負担」の意味もあります。

2. unpack「(包みなどを)解く、(中身を)取り出す」の意味。反義語はpackで「詰め込む、荷造りする」。

3. unplug「(プラグを)抜く」

 

(i) 2. repeat

2. repeat「繰り返す」

1. replay「再生する」

3. repel「~を反発する、はじく」という意味。反義語はattract「~を引きつける、誘引する」の意味。

 

(j) 3. local

3. local「局所的な」の他に「地元の、地方の」という意味でも用いられます。

1. global「世界規模の、グローバルな」という意味の形容詞。global warming「地球温暖化」のこと。

2. extreme「極端な」

 

(k) 1. sacrifice

1. sacrificeは動詞で「犠牲にする」の意味。名詞で「犠牲」の意味もあります。

2. sufficeは自動詞で「十分である」、他動詞で「~を満足させる」の意味になります。形容詞はsufficient「十分な」。接尾辞の-entは「性質、状態」などの形容詞を表します。

3. devote「捧げる」の意味の動詞です。devote A to BA(時間、努力など)をB(人・目的など)にささげる」devote oneself to ~「~に専念する」

 

(l) 3. inquire

3. inquireには「問い合わせる」の他に、「調査する、取り調べる」の意味もあります。名詞はinquiry「問い合わせ、調査、取調べ」

1. acquire「(知識などを)習得する、獲得する」です。名詞はacquisition「習得、獲得」

2. request「要求する、懇願する」です。(e)demandと同様、that節が後に続く場合、that節内は仮定法現在。

 

(m) 2. horizon

2. horizon「水平線」形容詞はhorizontal「水平の、水平線の」。反義語はverticalまたはperpendicular「垂直の」

1. rainbow「虹」

3. parallel「平行な」。もちろん、parallel lines「平行線」のこと。

 

(n) 1. origin

1. origin「原点」の意味。

2. core「核」the earth’s core「地殻」のこと。

3. point「点」です。

 

次は技術英検2級の整序英作文問題です。

技術英検2級Ⅶ<旧工業英検3級 第67回 (2007.5)

次の各和文の意味を表すように、1から7を並べかえて英文を作るとき、3番目と5番目にくる最も適切な番号を解答欄に記入しなさい。

(a)  CD-ROMは、ポリカーボネートなどの透明な樹脂で作られた外部記憶媒体である。

      A CD-ROM is (1. polycarbonate  2. transparent  3. of  4. an external storage medium  5. such as  6. resin  7. made).

(b)  ローラーベアリングにはボールの代りに円筒形のローラーがあるが、ボールベアリングと同じように動作する。

   Roller (1. instead  2. contain  3. rollers  4. of  5. cylindrical  6. balls  7. bearings) but work in the same way as ball bearings.

(c)  電池では、より反応しやすい金属が負極になり、そこから電子が流出する。

   In a dry cell, (1. becomes  2. the more  3. metal  4. the negative pole,  5. reactive  6. which  7. from) electrons flow.

(d)  温度は、華氏目盛、摂氏目盛、ケルビン目盛で測られ、互いに換算することができる。

      Temperatures are measured on the Fahrenheit, Celsius, or Kelvin temperature scale and (1. another  2. from  3. to  4. be  5. one scale  6. converted  7. can).

(e) ロケットのモーターが不調となり、船体はコースを外れてしまった。

      The rocket motors (1. course  2. the craft  3. malfunctioned,  4. gone off  5. have  6. has  7. and).

(f)  これは自動的に故障を診断して修正することができるシステムです。

      This is the (1. and  2. diagnose  3. can  4. correct  5. problems  6. that  7. system) automatically.

 

[解答・解説]

この問題で問われるのは、基本的な英文を構成する力です。通例、英文には、主語と動詞がなければなりませんから、まずは、主語と動詞が何であるかを考えて、他の要素を追加していけばよいでしょう。その際に、( )の前後とのつながりにも注意してください。また、選択肢に含まれるコンマ(,)も、問題を解く手がかりになります。

 

(a) 3-6

①「CD-ROMは外部記憶媒体である」が主要部分であり、②「ポリカーボネートなどの透明な樹脂で作られた」が「外部記憶媒体」を修飾します。まず、①はA CD-ROM is an external storage mediumです。次に、②の「~で作られた」はmade of ~、「ポリカーボネートなどの透明な樹脂」はtransparent resin such as polycarbonate、接続すると②になります。名詞を修飾する要素が2語以上の場合は、名詞の後に置きますから、①のan external storage mediumに②を接続すれば、文が完成。A CD-ROM is an external storage medium made of transparent resin such as polycarbonate.です。

[語句]
A such as BBのようなAsuch A as Bも同義で、BAの具体例であることを表します。

 

(b) 5-1

和文の前半を、①「ローラーベアリングには円筒形のローラーがある」と②「ボールの代りに」に分けて考えてみましょう。①には主語と動詞が必要ですから、Roller bearingscontainを接続します。containは「~を含む」の意味の他動詞。cylindrical rollersが目的語になります。②はinstead of ~が「~の代りに」であるとわかれば難しくはないでしょう。Roller bearings contain cylindrical rollers instead of balls but work in the same way as ball bearings.となります。

[語句]
in the same way as ~「~と同じように」

 

(c) 3-4

和文を、①「より反応しやすい金属が負極になり」と②「そこから電子が流出する」に分けましょう。①②ともに動詞が必要です。①の主語はthe more reactive metal、動詞はbecomes、この後に続く補語はthe negative poleです。②は「そこ(=負極)から電子が流出する」という意味。①と②をつなぐ接続詞がありませんが、ここでは関係代名詞がその働きをします。構造は以下の通り。

[語句]
dry cell「乾電池」dry batteryとも。
the negative pole「負極」。the positive poleは「陽極」のこと。

 

(d) 6-5

「互いに換算することができる」は、「温度は互いに換算されうる」と考え、受動態にしなければなりませんから、can be convertedとなります。また「互いに」は、たとえば「華氏目盛から摂氏目盛へ」というように、「ある目盛から別の目盛へ」の意味ですから、from one scale to anotherです。全体は、Temperatures are measured on the Fahrenheit, Celsius, or Kelvin scale and can be converted from one scale to another.となります。

[語句]
on scale「~の尺度で」

 

(e) 7-6

選択肢には、hashaveがあり、①「ロケットのモーターが不調となり」と②「船体はコースを外れてしまった」には、いずれも現在完了形が用いられることがわかります。注意しなければならないのは、①の主語が複数形のThe rocket motorsであるのに対して、②の主語が単数形のthe craftであることです。全体はThe rocket motors have malfunctioned and the craft has gone off course.です。

[語句]
malfunction「機能しない」は自動詞。名詞では「不調、機能不全」の意味。functionは「機能、機能する」。接頭辞のmal-は「悪い、不十分な」。
craft「飛行機、船体、宇宙船」。spacecraftは「宇宙船」でspaceshipも同義。

 

(f) 3-1

まず、「これはシステムです」が主要部分で、This is the systemとなります。次に、「自動的に故障を診断して修正することができる」は「システム」を修飾しますから、以下のように、関係代名詞thatによって接続すればよいでしょう。

This is the system

                 +

the system can diagnose and correct

     that         problems automatically

This is the system that can diagnose and correct problems automatically.となります。

[語句]
diagnose「診断する」。名詞はdiagnosisで「診断」。
correct「修正する」。形容詞の場合「正しい」の意味。
automatically「自動的に」

 

(参考:工業英語ジャーナル 2008年12月号)