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技術英検3級・2級に合格するための Grammar & Vocabulary (6)

 

福岡工業大学 教授 岡裏 佳幸

今回は、技術英検3級の短文空欄補充問題から始めましょう。文全体の構造と意味を意識しながら解いてみて下さい。

 

技術英検3級Ⅴ<旧工業英検4級 第65回 (2006.11)>

次の各英文を完成させるために、それぞれの1から3より最も適切な語を選び、その番号を記入しなさい。

(a)  There will be another test to make

      (1. true   2. sure   3. better) of the results.

(b)  Speakers (1. produce   2. send  3. return) sound from the CD or from other sources.

(c)  (1. Physicist   2. Physic   3. Physics) is the study of movement and force.

(d)  There is a lot of invisible

      (1. radiation   2. radio  3. radiator) in our environment.

(e)  Today contact lenses are made (1. into   2. of   3. from) plastic.

 

[解答・解説]

(a) 2. sure

to make (   ) of the resultsは直前のtestという名詞を修飾しますから、形容詞用法の不定詞です。make sure「確かめる」という意味ですが、後に句を伴うことも節を伴うこともできます。本問のように、句を伴う場合はmake sure of となります。一方、節を伴う場合はmake sure that となり、「~であることを確かめる、必ず~であるようにする」という意味になります。たとえば、Make sure that the light is turned off before you go out.は「外出前に必ず電気を消しなさい」という意味です。

[語句]
test「検査、試験、分析」
result「結果」反義語はcauseで「原因」のこと。

[]
結果を確かめるための検査が他にあるだろう。

 

(b) 1. produce

文構造が、Speakers (   ) soundとなっており、選択肢はすべて他動詞ですから、speakerssoundとの関係がヒントになるでしょう。もちろん、ここでのspeaker「拡声器、スピーカー」のこと。この意味ではloudspeakerのほうが一般的です。1. producepro-「前に」+-duce「導き出す」から、「生み出す、製造する、生産する」の意味になります。名詞はproduction「製造、生産」のことです。

[語句]
source「音源、源、光源、熱源」

[]
スピーカーは、CDや他の音源からの音を出す。

 

(c) 3. Physics

この問題も、文構造がヒントになるでしょう。(   ) is the study of movement and forceですから、(   ) = the study of movement and forceの関係が成立します。studyは様々な意味で用いられますが、ここでは「研究」のこと。選択肢のうち、「研究」を表すのは、3. Physics「物理学」です。前回学習しましたが、接尾辞の-icsは「~学」の意味でしたね。たとえば、mathematics「数学」dynamics「力学、動力学」mechanics「力学、機械学」です。他に、学問名を表す接尾辞には-logyがあります。biology「生物学」biotechnology「生物工学」ecology「生態学」geology「地質学」meteorology「気象学」のことです。なお、1. physicist「物理学者」。接尾辞の-istは「人」を表します。この場合は「~の専門家」の意味。biologist「生物学者」scientist「科学者」です。

[語句]
of「~に関する、~についての」関連を表します。
movement「運動、動き」不定冠詞も複数の-sも用いられていませんから、この意味のmovementは不可算名詞です。
force「力」この意味では不可算名詞。

[]
物理学は運動と力に関する研究である。

 

(d) 1. radiation

There isを用いていますから、後続のa lot of invisible (   )は存在するものを表します。存在する場所がin our environmentです。基本的な文構造ですから、選択肢の意味がわかれば、容易に解ける問題でしょう。1. radiation「放射、放射能、放射物、放射線」のこと。ちなみに、2. radio「ラジオ、無線電信」3. radiator「暖房器、ラジエーター、冷却装置」のことです。

[語句]
a lot of「たくさんの~」後には可算名詞も不可算名詞も置くことができます。
invisible「目に見えない、不可視の」in-「不、無」+vis-「見る」+-ible「できる」。反義語はvisibleで「目に見える」。
environment「環境」

[]
我々が生活する環境には不可視光線がたくさんある。

 

(e) 2. of

まず、文構造を確認しておきましょう。

contact lenses are made (     ) plastic
       A                      B

本問を解くためには、ABとの関係に着目することが重要です。A = contact lensesB = plasticですから、Aが「製品」、Bが「その材料」であることがわかります。ABでできている」を意味するのは、A be made of BA be made from Bですが、両者は使い分けなければなりません。「製品(A)」に「材料(B)」の形状が残っている場合はA be made of Bを、形状が残っていない場合はA be made from Bを用います。This desk is made of wood.「この机は木でできている」とThis wine is made from grapes.「このワインはぶどうでできている」を比較すれば、違いがわかるでしょう。ここでは、コンタクトレンズにプラスチックの形状が残っていますから、2. ofが正解です。なお、These grapes are made into wine.「これらのぶどうからワインが作られる」のように、B be made into ABAに作りかえられる」の意味です。

[]
現在のコンタクトレンズはプラスチックでできている。

 

次は技術英検2級の語彙問題です。今回は、やや難易度の高い語彙も含まれています。

技術英検2級Ⅴ<旧工業英検3級 第57回 (2004.5)>

次の(a)から(j)の英語に、それぞれ相当する日本語を選び、その番号を解答欄に記入しなさい。

(a) arbitrary

1. 任意の 2. 近似の 3. 共用の

(b) recommendation

1. 参照 2. 推薦 3. 妥協

(c) discriminate

1. 減少させる 2. 区別する 3. 妨害する

(d) assignment

1. 評価 2. 刺激 3. 課題

(e) fossil fuel

1. 化石燃料 2. 燃料添加物
3. 混合気

(f) inventory

1. 商品 2. 原価 3. 在庫

(g) reliability

1. 受容性 2. 信頼性 3. 受動性

(h) encrypt

1. 公式化する 2. 一体化する
3. 暗号化する

(i) disposable

1. 使い捨ての 2. 検出できる
3. 目立たせる

(j) polarized light

1. 反射光 2. 偏光 3.  紫外線

 

 

[解答・解説]

(a) 1. 任意の

arbitrary1.「任意の、恣意的な」という意味。

2.「近似の、およその」という意味の形容詞はapproximateです。副詞はapproximately「およそ、約」の意味。a is approximately equal to bは、abのことです。

3.「共用の」commonまたはshared「共用施設」common facilityまたはshared facilityといいます。

 

(b) 2. 推薦

recommendationは、動詞のrecommend「推薦する」 + -ationです。接尾辞の-ationは「動作、状態、結果」を表しますから、recommendation2.「推薦」の意味です。a letter of recommendation「推薦状」のこと。a recommendation letterともいいます。

1.「参照」reference。この意味では不可算名詞ですが、「出典、参考文献」の意味では可算名詞です。たとえば、論文を執筆する際に引用した複数の文献は、巻末に設けたreferencesに挙げることが原則です。動詞はreferで、refer to 「~を参照する」の意味です。

3.「妥協」compromisecompromiseは動詞として、「妥協する」の意味でも用いられます。

 

(c) 2. 区別する

discriminate2.「区別する」の意味の動詞。discriminate between A and BABを区別する」discriminate A from Bともいいます。名詞はdiscrimination「区別」の意味です。

1. 減少させる」は、diminishdecreaselessenreduceなどがあります。

3.「妨害する」disturbobstructinterruptblockなどが用いられます。それぞれの名詞を挙げておきましょう。disturbanceobstructioninterruptionblocking「妨害」の意味。

 

(d) 3. 課題

assignmentassign「割り当てる」 + -mentですから3.「課題」のこと。「課題、宿題」というとhomeworkが思い浮かぶかもしれませんが、assignmentのほうがよく用いられます。

1.「評価」assessmentevaluationです。動詞はassessevaluate「評価する」の意味。environmental assessment「環境アセスメント」のこと。

2.「刺激」stimulusです。動詞のstimulate「刺激する」、形容詞のstimulating「刺激性の」。またstimulantは名詞で「刺激剤、興奮剤」の意味です。

 

(e) 1. 化石燃料

fossil fuel1.「化石燃料」のこと。fossil「化石」fuel「燃料」の意味で、それぞれ用いられます。最近、話題の「バイオ燃料」biofuelです。他に、fuelを用いた表現には、liquid fuel「液体燃料」nuclear fuel「核燃料」recycled fuel「再生燃料」solid fuel「固形燃料」などがあります。

2.「燃料添加物」fuel additiveです。additive「添加物」のこと。動詞のadd「加える」ですね。artificial additive「人工添加物」の意味です。

3.「混合気」mixtureまたはair-fuel mixtureといいます。なお、mixtureには「混合物」の意味もあります。

 

(f) 3. 在庫

inventory3.「在庫、在庫品」の意味の名詞で、TOEICにもよく出題される語彙のひとつです。形は似ていますが、invention「発明、発明品」の意味ですから、両者を混同しないように注意しましょう。

1.「商品」goodsまたはproducts

2.「原価」cost priceprime costともいいます。

 

(g) 2. 信頼性

reliability2.「信頼性」。動詞のrely「信頼する」。形容詞のreliablerely + -able「できる」ですから「信頼できる」reliable + -ity「性質、状態、程度」で名詞のreliabilityになります。なお、「信頼、信用」の意味の名詞はrelianceです。

1.「受容性」receptivenessreceptivity「受容する」は動詞のreceiveです。ちなみに、receiver「受容者」の他に、「受話器、受信機」の意味で用いられます。

3.「受動性」passivity。反義語は「能動性」ですからactivityです。形容詞のpassive「受動的な」。反義語はactive「能動的な」

 

(h) 3. 暗号化する

encrypt3.「暗号化する」という意味で、難易度の高い語彙です。反義語はdecrypt「(暗号などを)解読する」という意味です。名詞はencryption「暗号化」の意味。反義語はdecryption「解読」

1.「公式化する」formulate。名詞はformulation「公式化」の意味。また、名詞のformula「公式」の意味です。

2.「一体化する」は動詞のintegrateunifyです。名詞はintegrationunification「一体化、統一」という意味。

 

(i) 1. 使い捨ての

disposable1.「使い捨ての」という意味の形容詞です。動詞のdispose「処理する、処分する」です。名詞はdisposal「処分、処理」のこと。waste disposal「廃棄物処理」の意味です

2.「検出できる」detectableです。動詞のdetect「検出する」という意味。名詞のdetectordetect + -or「~するもの」ですから、「検出器」のことです。

3.「目立たせる」は動詞のhighlightです。形容詞の「目立つ」highlightedconspicuousも用いられます。

 

(j) 2. 偏光

polarized lightも難しい語彙ですが、消去法で解くことができます。まず、「光」の意味のlightが用いられていますから、3.「紫外線」を消去することができます。さらに、「反射する」の意味の動詞がreflectであることを知っていれば、1.「反射光」も消去できるでしょう。したがって、polarized light2.「偏光」です。やや難しい表現ですが、polarizer「偏光子、偏光プリズム」polarizing filter「偏光フィルター」polarizing microscope「偏光顕微鏡」も覚えておきましょう。

1.「反射光」reflected lightです。reflected raysは「反射光線」のこと。

3.「紫外線」ultraviolet raysです。ちなみに、「赤外線」はinfrared raysといいます。他に、rayを用いる表現には、cosmic rays「宇宙線」invisible rays「不可視光線」light rays「光線」などがあります。

 

(参考:工業英語ジャーナル 2008年9月号)