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技術英検3級・2級に合格するための Grammar & Vocabulary (5)

 

福岡工業大学 教授 岡裏 佳幸

今回は、技術英検3級の語彙問題と2級の空欄補充問題を扱います。これまでの誌上講義に登場した語彙をマスターしていれば、解ける問題もいくつかありそうです。
それでは、まず、3級の語彙問題から解説します。この問題には、技術英語に直接関連のある単語よりも、高等学校で学習するレベルの単語が用いられています。英語の基礎力が問われる問題と言えるでしょう。

 

技術英検3級Ⅶ<旧工業英検4級 第63回 (2006.5)>

次の(a)から(o)の日本語に、それぞれ相当する英語を選び、その番号を解答欄に記入しなさい。

(a) 想像する

1. intend 2. imagine 3. impact

(b) 生物学

1. biology 2. biography 3. bionomics

(c) 救う

1. rescue 2. recover 3. refuse

(d) 決定する

1. predict 2. compile 3. determine

(e) 条件

1. condition 2. stature 3. relation

(f) 最近の

1. temporary 2. recent 3. absent

(g) 正常な

1. apparent 2. original 3. normal

(h) 立方体

1. cone 2. box 3. cube

(i) 手段

1. process 2. means 3. standard

(j) 望遠鏡

1. microscope 2. telescope 3. telemeter

(k) 柔軟な

1. flexible 2. favorable 3. efficient

(l) 節約する

1. endure 2. tolerate 3. save

(m) 外部の

1. external 2. excess 3 extra

(n) 汚染

1. hazard 2. pollution 3. garbage

(o) 操作する

1. operate  2. motivate  3. duplicate

 

[解答・解説]

(a) 2. imagine

2. imagineの名詞はimaginationで「想像、想像力」。派生語のimaginaryは「虚数」のことです。
 imaginary numberともいいます。「実数」はreal numberです。

1. intendは「意図する」。intend to doは「~するつもりである」という意味です。名詞はintentionで「意図」。

3. impactは「衝撃、衝撃力、反発力」。

(b) 1. biology

  1. biologyはbio-「生命」+-logy「~学」ですから、「生物学」です。
    他に、-logyを用いた語には、biotechnology「生物工学」、ecology「生態学」、geology「地質学」、meteorology「気象学」などがあります。
  2. biographyはbio-「生命」+-graphy「記述する方法」ですから、「伝記」のことです。
    ちなみに、geographyはgeo-「土地」+-graphyで「地理学」でしたね。
  3. bionomicsは「生態学」ですが、ecologyのほうが一般的です。-icsも「~学」を表すことは既に学習しました。
    dynamicsは「力学」、mathematicsは「数学」、mechanicsは「機械学、力学」、physicsは「物理学」、statisticsは「統計学」です。

(c) 1. rescue

2. recoverは「回復する」。

3. refuseは「拒否する」。refuse to doで「~することを拒否する」という意味です。名詞はrefusalで「拒否」の意味。

 

(d) 3. determine

3.  determineは不定詞を伴うことができます。determine to doで「~することを決心する」という意味です。

1. predictはpre-「前もって」+-dict「言う」ですから、「予言する、予測する」。

2. compileには「収集する」という意味の他に、コンピュータ用語で「コンパイルする、機械語に翻訳する」という意味があります。
 名詞のcompilationは「コンパイル」のこと。

 

(e) 1. condition

  1. conditionは「条件」の他に、「状態、(機械などの)コンディション」を意味します。
    the condition of weightlessnessは「無重力状態」のこと。
  2. statureは「身長」。
  3. relationは「関係」。spatial relationは「空間的関係」、equivalence relationは「同値関係」の意味です。

 

(f) 2. recent

1. temporaryは「一時的な」という意味。
 temporary directory「テンポラリーディレクトリ」、temporary file「一時ファイル」も覚えておきましょう。

3. absentは「欠席の、不在の」。反義語のpresentは「出席の、存在する」という意味です。
 名詞のabsenceは「欠席、不在」、presenceは「出席、存在」。なお、at presentは「現在の」という意味です。

 

(g) 3. normal

3. normal「正常な」の反義語はabnormalで「異常な」です。接頭辞のab-には「~から離れて」という意味があります。

2. apparentは「明白な、見かけの」の意味の形容詞です。apparent expansionは「見かけの膨張」。

1. originalは「最初の、原子の、独創的な」です。original researchは「独創的な研究」という意味。
 名詞のoriginalityは「独創性」。

 

(h) 3. cube

3. cube「立体」の他に、cylinder「円柱」、prism「角柱」、pyramid「角錐」なども既に学習しました。
 この問題を間違えた方は、第1回の誌上講義を復習してください。

1. coneは「円錐」。

2. boxはもちろん「箱」のこと。

 

(i) 2. means

2. meansは「方法、手段」の意味の名詞で、単数形でも複数形でもmeansです。

1. processは「過程、プロセス」という名詞の他に、「~を処理する」の意味で動詞としても用いられます。
 たとえば、process informationは「情報を処理する」、information processingは「情報処理」の意味です。

3. standardは「規格、基準、標準」。動詞standardizeは「規格化する、標準化する」の意味。
 さらに、standardizationとすれば、「規格化、標準化」の意味になります。

 

(j) 2. telescope

2. telescopeの「望遠鏡」はtele-「遠い、遠距離の」+-scope「~鏡、~を見る器械」です。astronomical telescopeは「天体望遠鏡」、optical telescopeは「光学望遠鏡」。

1. microscopeはmicro-「小、拡大の」+-scopeですから、「顕微鏡」のことです。
「望遠鏡・顕微鏡の焦点を合わせる」は、focus a telescope、focus a microscopeとなります。focusの代わりにadjustを用いることもできます。

3. telemeterは「遠隔計測器、テレメーター」。-meterが「計、計器」を表すことは既に学習しましたね。

 

(k) 1. flexible

1. flexibleは「曲げやすい、しなやかな」という意味の形容詞です。
 他に、brittle「もろい」、ductile「延性のある」、durable「耐久性のある」も重要です。

2. favorableは形容詞で「有望な、有利な、好意的な」。

3. efficientは「(機械などが)能率的な、効率的な」です。名詞はefficiencyで「(機械などの)効率、仕事率」のこと。

 

(l) 3. save

3. saveには「節約する」の他に、「セーブする、保存する」という意味があります。
 また、「セーブ、保存」の意味で名詞としても用いられます。

1. endureは「耐える、持続する」です。名詞はenduranceで「(機械などの)耐久性」を意味します。

2. tolerateは「~を許容する、~に耐性・抵抗力がある」です。

 

(m) 1. external

1. external「外部の」の反義語はinternal「内部の」です。externalを用いた表現を挙げておきましょう。
 external angleは「外角」のことで、exterior angleともいいます。一方、「内角」はinterior angleです。
 external combustion engineは「外燃機関」、internal combustion engineは「内燃機関」。
 external memoryは「外部記憶装置」のことで、external storageともいいます。

2. excessは「過剰、超過量、余分の、超過した」という意味。

3. extraは「余計な、余分の」、名詞の場合は「余分」。

 

(n) 2. pollution

2. pollutionは「汚染」の意味でcontaminationと同義です。それぞれの動詞はpollute、contaminateで「汚染する」。

1. hazardは名詞で「危険」。形容詞はhazardousで「危険な」という意味です。

3. garbageは「ごみ」です。

 

(o) 1. operate

1. operateは「(機械などを)操作する、運転する」。名詞はoperationで「操作、運転」です。

2. motivateは「~に動機・刺激を与える」。名詞はmotivationで「動機付け、誘因」という意味です。

3. duplicateには「~を複写する、二倍にする」の意味の動詞、「複製、複写」の意味の名詞、「複製の、コピーの」の意味の形容詞としての働きがあります。duplicatorは「コピー機」。copiercopying machinephotocopierともいいます。

 

次は技術英検2級の空欄補充問題です。

技術英検2級Ⅱ<旧工業英検3級 第63回 (2006.5)>

次の各組の英文が同じ意味になるように( )に入れるのに最も適切な語を下の1から10より選び、その番号を解答欄に記入しなさい。なお、文頭の大文字については考慮する必要はありません。

(a)  A safety valve is provided to allow pressure exceeding the upper limit to escape.

      A safety valve can (     ) air with excess pressure.

(b)  A machine becomes defective when it is not properly maintained.

      (     ) maintenance of a machine causes defects.

(c)  A water molecule is made up of one oxygen atom and two hydrogen atoms.

      One oxygen atom and two hydrogen atoms (     ) a water molecule.

1. combine            2.   introduce

3. constitute           4.   proper

5. release               6.   precise

7. helpful              8.   retain

9. faulty                10. formulate

 

[解答・解説]

この問題を解く上で重要なポイントを挙げておきましょう。①選択肢の単語の意味を理解する。②第1文の意味を正確に理解する。③空欄が第1文のどの部分と対応するかを見極める。④空欄に入る語の品詞を考える。

 

(a) 5. release

前半のA safety valve is provided to doは「~するために安全弁が備え付けられている」という意味です。後半をみましょう。まず、allow + O + to doOが~するのを可能にする」ですから、pressure exceeding the upper limitOに、to escapeto doに相当します。次に、pressure exceeding the upper limitの意味を考えましょう。pressureは名詞で「圧力」exceed「~を超える」という意味の他動詞ですから、目的語が必要です。目的語にあたるのがthe upper limit「上限」です。exceeding the upper limitは直前のpressureを修飾しますから、pressure exceeding the upper limitは「上限を超える圧力」という意味。したがって、後半のallow pressure exceeding the upper limit to escapeは「上限を超える圧力が漏れ出ることを可能にする」という意味です。第1文全体は、「安全弁は上限を超える圧力が漏れ出ることができるように備え付けられている」となります。

第2文は「安全弁は過剰な圧力を持つ空気を( )することができる」という意味です。いずれも、「空気が外部に移動する」わけですから、「~を放出する」という意味のreleaseが正解となります。

 

(b) 9. faulty

まず、第1文の前半で重要なのは形容詞defectiveの意味。defect「欠陥」+-ive「性質をもつ」ですから、defective「欠陥のある」という意味です。名詞で「欠陥品」の意味もあります。A machine becomes defectiveは「機械は欠陥品になる」という意味。次に、後半のwhen it is not properly maintainedを考えてみましょう。ここでのwhenは、条件を表すifと同じ働きですから、「もし~すれば」の意味。properly「適切に」maintain「整備する」です。ちなみに、名詞のmaintenance「整備」の意味。したがって、第1文は「適切に整備しなければ、機械は欠陥品になる」の意味です。

第2文のポイントは、動詞のcauseです。A cause Bの形式でAが原因でBが引き起こされる」という意味になります。ですから、第2文の意味は「( )機械の整備が原因で欠陥が引き起こされる」ですから、( )にはマイナス・イメージの形容詞が必要です。faulty「不完全な、欠点のある」の意味の形容詞。

 

(c) 3. constitute

ここで重要なのは、A be made up of BABで構成されている」という意味で、A be composed of Bと同義である点です。第1文と第2文を比較してみましょう。

One water molecule is made up of

        A

one oxygen atom and two hydrogen atoms

               B

第1文:ABで構成されている

One oxygen atom and two hydrogen atoms

               B

(     ) a water molecule.

          A

第2文:BAを構成する。

Aに相当するのがone water molecule「1つの水分子」、Bに相当するのがone oxygen atom and two hydrogen atoms「1つの酸素原子と2つの水素原子」です。したがって、第2文の空欄には、「~を構成する」の意味の他動詞constituteが入ります。constituent「構成要素」のことです。

 

(参考:工業英語ジャーナル 2008年6月号)