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技術英検3級・2級に合格するための Grammar & Vocabulary (3)

 

福岡工業大学 教授 岡裏 佳幸

今回は、3級の語彙問題と、2級の空欄補充問題を扱いましょう。いずれも標準レベルの問題です。
それでは、まず、3級の語彙問題から。

 

技術英検3級Ⅱ<旧工業英検4級 第65回 (2006.11)>

次の(a)から(o)の英語に、それぞれ相当する日本語を選び、その番号を解答欄に記入しなさい。

(a) artificial

1. 人工の 2. 芸術的な 3. 自然の

(b) regular

1. 実際の 2. 完全な 3. 規則的な

(c) judge

1. 調整する 2. 制御する 3. 判断する

(d) seek

1. 隠す 2. 捜し求める 3. 見る

(e) width

1. 2. 奥行き 3.

(f) iron

1. 鋼鉄 2. 3. 鉄板

(g) even

1. 奇数の 2. 平らな 3. すべての

(h) temporary

1. 一時的な 2. 瞬間的な 3. 頻繁な

(i) isolate

1. 冷却する 2. 集約する 3. 分離する

(j) measure

1. 考慮する 2. 測定する 3. 維持する

(k) particular

1. 特定の 2. 任意の 3. 私的な

(l) geometry

1. 地理学 2. 幾何学 3. 統計学

(m) vapor

1. 蒸気 2. 3 大気

(n) multiply

1. 割る 2. 加える 3. 掛ける

(o) voltmeter

1. 電流計 2. 電圧計 3. 電力計

 

[解答・解説]

(a) 1. 人工の

1.「人工の」artificialです。

3.「自然な」naturalで、artificialの反意語です。natural numberは「自然数」、natural resourcesは「天然資源」のこと。

2.「芸術的な」artisticです。

 

(b) 3. 規則的な

3.「規則的な」regularです。他に、「定期的な」という意味もあります。
 反意語のirregularは、「不規則な、不定期の」という意味です。

1.「実際の」realactualなどです。real numberは「実数」。

2.「完全な」perfect

 

(c) 3. 判断する

3.「判断する」judgeです。名詞は「判断」でjudgment

1.「調整する」regulate。ちなみに、regulatorは、regulate + -or「~するもの」ですから、「調整器、調節器」のこと。

2.「制御する」controlです。control panelは「制御盤」、control pedalは「制御ペダル」のこと。

 

(d) 2. 捜し求める

2.「捜し求める」seekです。

1.「隠す」hide

3.「見る」lookwatchなど。「~を見る」はlook at ~、watch ~です。
 ちなみに、see ~は「(意識しなくても自然に)~が見える」です。
 これに対して、look at ~やwatch ~は「(意識的に)~を見る」です。両者の違いに注意しましょう。

 

(e) 3. 幅

3.「幅」widthです。「(図形の)横」の意味もあります。形容詞はwideで「幅が広い」。
 関連表現をみておきましょう。
 「高さ」はheightで、形容詞は「高い」ですからhighです。
 「長さ、縦」はlengthで、形容詞は「長い」ですからlong

1.「帯」bandbandwidthは「帯域幅」のこと。

2.「奥行き」depthです。「深さ」の意味もあります。形容詞はdeepで「奥行きが~ある、深い」。

 

(f) 2. 鉄

2.「鉄」ironです。oreは「鉱石」ですから、iron oreは「鉄鉱石」のこと。

1.「鋼鉄」steelmetalは「金属」。

3.「鉄板」iron platemetal plateは「金属板」、tin plateは「ブリキ板」のこと。tinは「スズ」ですね。

 

(g) 2. 平らな

2.「平らな」even。反意語はunevenで「平らでない」という意味。
 evenには他に「偶数の」という意味があります。「偶数」はeven numberです。

1.「奇数の」oddです。「奇数」はodd numberといいます。

3.「すべての」alleveryなどですが、両者の用法には注意しましょう。
 allの後には、単数名詞も複数名詞も置くことができますが、everyの後には単数名詞しか置くことができません。
 もちろん、every + 単数名詞は単数扱いとなります。

 

(h) 1. 一時的な

1.「一時的な」temporaryです。contemporaryとすれば、「同時代の、現代の」という意味になります。

2.「瞬間的な」momentary、instantaneous

3.「頻繁な」frequentです。名詞はfrequencyで「頻繁、頻度」の他に、「振動数、周波数」の意味があります。
 frequency modulationは「周波数変調」のこと。

 

(i) 3. 分離する

3.「分離する」isolate。名詞はisolationで「分離、隔離」の意味。

1.「冷却する」refrigeratecool。「冷蔵庫」はrefrigeratorです。fridgeともいいます。cooling systemは「冷却装置」。

2.「集約する」put ~ together。ちなみに、「集約的な」の意味の形容詞はintensiveです。名詞はintensityで「強度」の意味になります。

 

(j) 2. 測定する

2.「測定する」measure。名詞のmeasurementsは「寸法、大きさ、量」の意味。

1.「考慮する」considerです。

3.「維持する」maintain。他に、「(建物・機械などを)整備する」という意味もあります。名詞はmaintenanceで、「維持、整備」のこと。

 

(k) 1. 特定の

1.「特定の」particularです。これと似た形の語を挙げておきますが、意味を取り違えないように気をつけましょう。
 partは「部品、部分」、partialは形容詞で「部分的な」、particleは「粒子」の意味。

2.「任意の」optional。似た形の語にopticalがありますが、これは「光学の」という意味。
 optical fiberは「光ファイバー」、optical microscopeは「光学顕微鏡」のこと。

3.「私的な」privateです。private developerは「民間開発業者」、private investmentは「民間投資」のこと。

 

(l) 2. 幾何学

2.「幾何学」geometry。geo-「土地」+-metry「測定術」です。

1.「地理学」geographyです。ちなみに、geologyは「地質学」のこと。

3.「統計学」statisticsです。staticsは「静力学」の意味ですから、間違えないように注意しましょう。

 

(m) 1. 蒸気

1.「蒸気」vaporです。evaporationは「蒸発」、evaporatorは「蒸発器」のこと。
 「蒸気」はsteamともいいます。steam engineは「蒸気機関」のことです。

2.「煙」smoke。ちなみに、smogは「スモッグ」のこと。「光化学スモッグ」はphotochemical smogです。

3.「大気」atmosphereです。atmo-「空気」+-sphere「圏、層」ですから、「大気、大気圏」の意味になります。
 形容詞はatmosphericで「大気の」。atmospheric pollutionは「大気汚染」、atmospheric pressureは「(大)気圧」の意味。
 ちなみに、「成層圏」はstratosphereです。

 

(n) 2. 電圧計

2.「電圧計」voltmeter。volt-「電圧」+-meter「計、計器」です。

1.「電流計」ammeter

3.「電力計」wattmeterです。

その他の「計器」の表現については、第1回の講義を復習してください。

 

では、次に2級の空欄補充問題を解いてみましょう。
特に、空欄の前後に注意しながら、空欄に入る品詞を考えて解くように心がけてください。

 

技術英検2級Ⅲ<旧工業英検3級 第64回 (2006.7)>

次の各英文の( )に入れるのに最も適切な語を下の1から10より選び、その番号を解答欄に記入しなさい。

(a)  A solar eclipse occurs only when the sun, moon, and earth are (     ) line with each other.

(b)  Most earthquakes are so slight (     ) they cannot be felt by people.

(c)  Decades ago, scientists dreamed that robots would be able to walk, talk, and (     ) with humans.

(d)  Caterpillar tracks are driven by (     ) motors fed with high-pressure oil from a pump.

(e)  To find the area of a rectangle, (     ) the length by the width.

1. hydraulic
2. divide
3. multiply
4. interact
5. electri
6. in
7. which
8. interest
9.  that
10. on

 

[解答・解説]

(a) 6. in

are (     ) line with each otherに着目しましょう。
in lineで「一列に並んで」、in line with ~で「~と一列に並んで」という意味になります。

the sunthe moonthe earththeは、「唯一物」を指します。
同様の例には、the skythe worldthe norththe westthe souththe eastなどがあります。

[語句]
  solar eclipse「日食」。lunar eclipseは「月食」のこと。
  each other「お互い」。この意味では、代名詞として機能することに注意。

[訳]
日食は、太陽、月、地球が一直線上に並んだ時にのみ起こる。

 

(b) 9. that

so A that ~には、「とてもAなので~」という「結果」の意味と、「~であるほどA」という「程度」の意味があります。
Aには通例、形容詞や副詞が用いられますが、動詞の過去分詞が用いられることもあります。この場合、「~のようにA」の意味。
たとえば、This bridge is so made that it opens and closes in the middle. は「この橋は真ん中で開閉するように作られている」です。

[語句]
  most+名詞「大半の~」。most of+名詞の形式もあります。most ofに続く名詞には、theや所有格、指示代名詞などが必要です。
  earthquake「地震」
  slight「わずかな、少しの、軽い」

[訳]
ほとんどの地震は弱いので、人間には感知できない。

 

(c) 4. interact

agoは「(今から)~前」という意味。たとえば、three years agoは「(今から)3年前」です。
今から過去に3年さかのぼった時点での動作や状態を表す場合に用いられます。
ですから、~ agoは、過去時制とともに用いられるのです。

[語句]
  decade10年間」

[訳]
数十年前、科学者たちはロボットが歩行し、話し、人間と触れ合うことができるようになるだろうと夢みていた。

 

(d) 1. hydraulic

fed with high-pressure oil from a pumpは、直前の名詞句 (     ) motorsを修飾しますから、形容詞としての働きを持っていることがわかります。
fedfeedの過去分詞。このように、分詞句が名詞を修飾する場合を、分詞の形容詞用法といいます。

(     ) にはmotorsを修飾する形容詞を入れなければなりませんが、caterpillar trackの性質を考えれば、正解を導き出すことができるでしょう。

[語句]
  caterpillar track「キャタピラー、無限軌道」。caterpillar treadともいいます。
  A be driven by BA(機械など)がB(燃料・電気など)で動く」
  hydraulic「油圧式の、水圧式の」
  feed A with BABを(絶えず)供給する、吸入する」。ここでは、A fed with Bですから、「Bで動くA」の意味。
  high-pressure「高圧の」。low-pressureは「低圧の」。

[訳]
キャタピラーは、ポンプから高圧オイルを吸入する油圧モーターで動く。

 

(e) 3. multiply

To find the area of a rectangleは、目的を表しますから、「長方形の面積を求めるためには」という意味です。
長方形の面積の求め方は、もちろん「縦×横」ですから、(     ) には「掛ける」を表すmultiplyが入ります。
multiply A by Bで「ABを掛ける」。multiply A and B togetherともいいます。

ここで、四則演算の表現をまとめておきましょう。


「掛け算をする」はmultiplyでしたが、「掛け算」はmultiplicationです。
「割り算をする」はdivide。「ABで割る」はdivide A by Bと表現します。名詞の「割り算」はdivision
次に、「足し算をする」はadd。「ABに足す」はadd A to Bです。「足し算」はaddition
最後に、「引き算をする」はsubtract。「ABから引く」はsubtract A from Bです。「引き算」はsubtraction

[語句]
  rectangle「長方形」。
 その他の図形の表現を挙げておきましょう。
 squareは「正方形」、rhombusは「ひし形」、parallelogramは「平行四辺形」です。
 sphereは「球」、hemisphereは「半球」。hemi-には「半分の」という意味があります。
 ちなみに、「半円」はsemicircleとなります。他に、図形に関連する表現には、
 base「底辺」、bottom「底」、corner「かど」、side「辺、面」などがあります。

[訳]
長方形の面積を求めるには、縦に横を掛けなさい。

 

(参考:工業英語ジャーナル 2007年12月号)