2021年6月実施、第126回技術英語能力検定 3級~1級で文部科学大臣賞を受賞した皆様に
「受験の動機」や「受験に向けての学習法」等についてインタビューしました。
ぜひご参考になさってください。
授賞基準(個人賞)は以下のとおりです。
3級:工業高校、高専(1~3年)の在学生で得点が90%以上ある受験者から最も得点が高い者
2級:大学専門課程、高専上級学年、専修・専門・各種学校在学生で得点が90%以上ある受験者から最も得点が高い者
1級:得点が85%以上ある受験者から最も得点が高い者
技術英語能力検定3級合格 文部科学大臣賞受賞
宮守 黎さん(木更津工業高等専門学校 電気電子工学科3年)
問:技術英検受験の動機は?
学校で単位認定されるため、受験しようと思いました。
問:どのような学習法で合格を目指しましたか。また、何を教材としましたか。
電車で通学するときに英単語を覚えたり、技術英検に出てくるような例文を読めるようにしました。
それと、工業英検の過去問を解いてわからなかった単語を覚えました。
また、COCET 2600を英単語や例文の教材としました。
問:難しかった問題はありましたか。
3級Ⅱ、単語について適切な日本語を選ぶ問題が難しかったです。
問:技術英検受験を通して、得られたことを教えてください。
理工系学生に必要な英単語を覚えることができました。
問:技術英検で得た実力を将来どのように活かしていきたいですか。
学校の英語の授業でも技術英検に出てくるような英単語が使われるので、技術英検で得た実力を学校の英語の勉強にも活かしていきたいです。
技術英語能力検定2級合格 文部科学大臣賞受賞
清間 太朗さん(大阪府立大学工業高等専門学校 都市環境コース3年)
問:技術英検受験の動機は?
もともと英語が好きなので英語の資格に興味があったことと、工業系の学校に通っているため授業に役立つと思ったからです。
また1級からは外部単位としての認定があるため、試しに2級を受けてみることにしました。
問:どのような学習法で合格を目指しましたか。また、何を教材としましたか。
まず過去問を解いてみると、語彙力がなくて間違えることが多かったため、単語を覚えることに重点をおきました。
使用した教材は「技術英語ハンドブック」と、以前より学校で使っていた「COCET2600」です。
過去問は10年分解きましたが、使用した教材に載っていない単語も出題されていました。得点は8割を目標に勉強しました。
問:難しかった問題はありましたか。
単語は似たような選択肢が多いので、きっちり覚えないと間違えます。また知っている単語も意味を勘違いしていることが多かったです。
技術英検に限らず英語の長文読解は苦手ですが、特に要約を問われる問題(タイトルをつける)が難しかったです。
問:技術英検受験を通して、得られたことを教えてください。
技術に関する専門用語の単語力がつきました。理系科目でよく用いられる単位の略語の意味が理解できるようになりました。
また技術英語独特の簡潔な表現方法を知ることができました。
問:技術英検で得た実力を将来どのように活かしていきたいですか。
私の通う高専では、5年次に技術英語の授業があるので、しっかりと単位を取得したいです。
英語の文献を積極的に読み、卒業研究などに活かしたいです。
技術英語能力検定1級合格 文部科学大臣賞受賞
藤原 幸穂さん(東京都・会社員)
問:技術英検受験の動機は?
英語学習のモチベーションを上げるために何か受験しようと思い、英語系検定試験について調べていた際技術英検について知りました。
技術文書を作成する仕事をしており、これを機に勤め先が奨励しているテクニカルライティングの学習もできそうだと考え技術英検を受験することにしました。
問:どのような学習法で合格を目指しましたか。また、何を教材としましたか。
まず『これなら通じる技術英語ライティングの基本』及び『技術系英文ライティング教本』を通読し、
新しく知った情報のうち一度読んだだけでは覚えきれないものをスマートフォンのメモ帳にまとめて後から見返せるようにしました。
次に『技術英語ハンドブック』単語編中の知らない・記憶があやふやな単語を『WordHolic!』という読み上げ機能付き単語帳アプリに登録し、
繰り返し見て聴いて覚えるようにしました。
動詞は自動詞・他動詞の別、名詞は可算名詞・不可算名詞の別を辞書で確認し、使い方を間違えそうなものについては単語帳に注釈を付けました。
また『技術英語ハンドブック』例文編の和文を見て英文を思い浮かべる練習をしました。
あわせて『技術英検1級問題集』の問題を解いておくことをおすすめします。
問:合格者としての抱負は?
これまで技術文書を翻訳することはあったものの、決して良い訳ができているとは言えませんでした。
今回技術英検の対策を通じてテクニカルライティングのルールや手法を学べたことは大きな財産になりました。
今後はそれらに基づき正確・明確・簡潔な良い文章を書くことを心掛けていきます。
またこれからも英語及びテクニカルライティングの学習を続け、いずれは技術英検プロフェッショナル級にも挑戦したいと考えております。