「第129回技術英検プロフェッショナル」において、見事プロフェッショナルとして認定された方々に、「受験の動機」や「勉強法」等についてお話をうかがいました。
順番にご紹介してまいりますので、ぜひご一読いただき、学習のご参考、モチベーションアップにお役立てください。
技術英語能力検定プロフェッショナル 合格
大栗 紀子さん(株式会社ユー・イングリッシュ 翻訳部)
問1:受験の動機を教えてください
普段は特許翻訳をしておりますが、やや特殊な特許の英語だけでなく、汎用的なテクニカルライティングを学び直したいと考えました。
問2:どのような学習法で合格を目指しましたか。また、何を教材としましたか。
2回の不合格を経て、3回目の挑戦でした。これまでの大きな敗因は試験時の「時間切れ」でしたので、今回は解答スピードを上げる対策を重視しました。具体的には以下の3点です。
1. 旧工業英検3・4級用の「工業英語ハンドブック」(「技術英語ハンドブック」の旧版)をどこにでも持ち歩いて眺めました。瞬発力向上に役立ったと思います。表現を覚えたり、技術的な内容を学んだり、「私ならこう書くかな」と別解を考えたりするなど、いろんな角度から使えます。
2. NewsweekのウェブサイトのTech & Scienceの記事を速読して頭の中で内容をまとめる練習をしました。
3. 試験本番では、解答の完成度よりもスピードを重視しました。辞書を引く回数を最低限に抑え、途中で見直したい気持ちも抑え、今回初めて最後まで解答することができました。
勉強の方針を立てる上で、旧工業英検1級の対策本「工業英検1級のすべて:合格者が語り、指導者が明かす(絶版)」が参考になりました。協会の先生方と合格者の両方の立場からの情報が得られます。上記3点はすべてこの本を参考にしたものです。
問3:合格者としての抱負
翻訳者として進歩し続けられるよう、学び続けようと思います。